香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
総入れ歯をお使いの方かたよく頂くご相談です。
総入れ歯で噛むと痛みがあり好きなものが食べられない。
噛むと神経に触るように痛いので食べたくても食べられず食欲もなくなってきた。
長年総入れ歯をお使い患者様から多いのが「インプラント治療」に関するご質問です。
「総入れ歯をやめてインプラントにすれば、何でも食べられるようになりますか?」
「私の場合インプラントを何本入れたら、今より噛めるようになりますか?」
このようなご質問は本当にどの患者さんからも頂きます。
しかし、何本あれば噛める、というはっきりとした答えはないのです。
それは、患者様によってどんなものを食べたいのか?ご自身のお口の見た目をどのように見せたいのか?改善したいのか?というように
患者様のご要望に応じて最善の治療方法があるからです。
今回は「総入れ歯で噛むと痛みがあり好きなものが食べられない」
という患者様い対してどのような治療法をご提案するかお話させて頂きます。
このような症状の患者様に対する主な治療方法は、
①総入れ歯を作り直す
②インプラントオーバーデンチャー(固定式入れ歯)
この2つの方法があります。
①総入れ歯の作り直し
総入れ歯といっても保険の範囲内でつくるものと、自由診療で最善の技術や材料を使って作るものではまったく違ってきます。
総入れ歯は何度調整してもまた必ず合わなくなるということが起こります。それは総入れ歯を使い続けることで歯を支える骨がやせていくからです。
骨が減っていくスピードは人によって違います。
しかし、使い続けることで必ず「合わない」ということは起こるものです。そのたびに調整したり作り替えをするのですが
しばらくするとまた同様に合わないということが起こります。総入れ歯を作られる方、作り替えをされる方は
「入れ歯が合わなくなる原因」をまず知って頂きたいと思います。
超精密義歯ハイクオリティーデンチャー
②固定式入れ歯(インプラントオーバーデンチャー)
総入れ歯ではどうしても食べられるものに限界があるのは事実です。「もっといろいろな食べ物を痛くないように食べられるようになりたい」「家族と同じ食事がしたい」という患者様におすすめしているのが、2〜4本のインプラントで入れ歯を安定させる、インプラントオーバーデンチャーという治療方法です。
インプラントオーバーデンチャーとは、インプラントを土台にして、入れ歯を入れる方法です。
入れ歯ではしっかり噛めない、がたつく、ずれるなどの不具合の原因は、入れ歯に固定源がないことです。
総入れ歯は、歯ぐき(粘膜)に吸着させて使います。入れ歯自体を固定させるしっかりとした土台がなく、また噛む力によって入れ歯が沈み込んでしまうため、噛む力を支えられなかったり動いたりするのです。そこで入れ歯に固定源をつける治療があります。それがインプラントオーバーデンチャーです。あごの骨にインプラントを2~4本埋入し、そのインプラントの頭にアタッチメントという留め具をつけ、入れ歯をその留め具にはめて使います。(インプラントの本数は、お口の状態によって変わります)
インプラントはあごの骨としっかりと結合するため、入れ歯がずれたりがたついたりすることを防ぎます。また、入れ歯が安定して固定されると、噛むことも安定します。特に、下あごの総入れ歯に適しています。使用は、入れ歯同様にご自身でつけ外しします。
入れ歯を安定させる治療なのでインプラントを使わない総入れ歯に比べて噛みやすくなるので、食べられるものの幅が大きく広がります。そして費用が比較的安い、治療期間も短くて済む、メンテナンスが容易というメリットのほか、入れ歯は取り外して使うため、残っている歯がある場合は磨きやすいというメリットもあります。
まとめ
「総入れ歯が痛くて食事ができない」「総入れ歯が外れて恥ずかしい」「多くの歯を歯周病で抜かなければならない」という患者様に適した治療方法というのは、失った歯の数だけでなく、患者様ご自身がどのような生活がしたいのかなどによってインプラントの本数、費用、治療期間が大きく変わってきます。また総入れ歯を今まで使用したことがない、という患者様に関しては、そもそも総入れ歯を使った時の体験もないため治療方法の選択はより難しくなります。お悩みの方はまずは一度当院までご相談下さい。同じように悩まれていた多くの患者様の症例をご紹介しながら患者様にあった最善の治療方法を一緒に考えていけたらと思います。ぜひお気軽にご相談くださいませ。
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